さて、私が韓国を訪れたのも今回で5回目となるが、実は韓国のビアンの方々と交流したのは、今回が初めてと言えるかもしれない。 まず基本的に韓国の映画祭のスタッフさんは、男の子はほぼ全員ゲイなのに対し、女の子はヘテロの子が多い。私が初めて訪れた時から、年々その傾向にあるように思う。そしてその傾向は映画祭の観客さんの客層に関しても同じことが言える。そして前回の観客さんは、女の子といえばほとんどがやおいだった気がする。前回は今泉くんが監督した「NAUGHTY BOYS」の上映で行ったのだけど、Q&Aでの質問がやおい色が強く、やや辟易した。スタッフの女の子達はやおいという感じは全然しなかったのだけどね。 第1回目の訪韓の時は、映画祭のボランティア・スタッフであったSちゃんの家に泊めてもらい、彼女にビアンバーにも連れて行ってもらったりしたが、Sちゃんはカナダ人なので、その交流はとても楽しくて思い出深いものだけど、「現地の人達との交流」という感じではなかったかな。他のスタッフにビアンぽい子もいたのだけど、やはり言葉の壁と、韓国の子はとてもシャイなので、交流までには至らず。 第2回目の訪韓では上映後にサインまで求められたりして、観客さんの反応は良かったのだが、ビアン色は薄かった。スタッフに関しても。ミックスのクラブには行ったけどお客は少なく、ビアンバー系には行かなかったし。 第3回目の訪韓はL&G映画祭ではなく女性映画祭だったので、ビアン色は当然薄い。でも上映後にインタビューをしてくれた女の子2人はビアンであったらしい。通訳さんが教えてくれた。わざわざ。 第4回目の訪韓は今泉くん監督作「NAUGHTY BOYS」の上映で、私はカメラをお手伝いしたスタッフとして参加だったので、どちらかと言えば観光気分が強く、ビアンバー系は最初から予定になかったのだ。 で、第5回目の訪韓となる今回は、映画祭ではなくイベントになる訳だが、スタッフさんや観客さんの中にぽちぽちとそれっぽい子はいたのだけど…やはり少ない。このイベントではパレードも行われたが、その時のビアン人口がどうだったのか気になるところ。でも、このイベントの委員長さんはビアン!素晴らしい!そのお陰で今回の旅が今までで一番ビアン色が濃いものとなった。 2日目の夜、委員長さんとその彼女さん、お友達2人、通訳のリーさんと共に一番老舗のビアンバーに連れて行ってもらった。その名も「レスボス」。さすがです。韓国のビアンバーは日本のビアンバーとクラブの間みたいな感じ。バーよりデカくて、クラブより落ち着いた感じ。店内広め、席は結構あって、カウンターとテーブル席とソファー席。そして店内の一角に踊り場が。客層はキレイ系の気のつよそーーなオネイちゃん達と、まだ幼さの抜けない顔をしたお肌のキレイなタッちゃん達。年齢層は20代って感じ。聞くところによるとやはりフェミニン&ボーイッシュカップルが基本らしい。そして短髪で金髪、オシャレな丸めがねをかけたドスンとかっぷくのいいママさん。一目でママさんって分かるのね。あとバリタチであろうことも。雰囲気は日本と変わらない感じ。この日は土曜日だったので、店内満員。うるさい音楽と時折交わされるアイコンタクト。ただ、0時ちょうどになるとチークタイムがあるのよ。その時になると踊り場から急に人が減るが、残ったカップルさん?達は熱く抱き合って踊ってましたよ。うちらはまあ、委員長さんの知り合いの方々と挨拶を交わした程度で、色気のある展開はなかったが、レスボスの観察をじっくりと楽しんでいた。そしてもう少し静かな所を求め、ほどよき所でバーを出た。 次に向かったのは、なんつーか、普通の定食屋っぽいお店。BGMはなく、お食事メニューがいっぱい。ここ、食事処じゃん。しかしそこもビアンバーらしい。へー。確かに店内はそれっぽい子達ばかりだわ。うちら「ここってバー?バー?」と何度も聞いてしまった。皆はああいううるさいバーの後によく来るらしい。いいねぇ。こういう所日本にも欲しいわ。無理矢理引き合いに出すとすれば新宿二丁目のココロカフェみたいな感じ。ただしもっと小さくして、庶民的な感じ。んでビアンのみ。韓国内のビアンバーは日本と同じくらいの店舗数みたい。ミョンドンやシンチョンみたいな中心地には7〜8店、地方にはそれぞれ1〜2店みたいな。確かそんな事言ってたと思う。ごめん。この時すでに酔っぱらっていたので確かではないが。ここは静かなのでたくさんお話ができました。委員長さんは韓国内で唯一の同性愛雑誌(ゲイだけ、ビアンだけの雑誌はないらしい)も作っているということで、その辺のお話とか、今回のイベントの話とか。あとはうちらがズッキーニと呼んでいる野菜は韓国ではカボチャらしい。これ、ものすごい激論になった。店の奥から実物持ってきてるし。ま、そんな感じで、硬軟両様のお話で盛り上がり、とても楽しい夜を過ごすことが出来ました。皆はいつもニコニコしてて、本当に優しくていい人達でした。帰りにはホテルにまで付いて来てくれて、空港行きのバス乗り場も教えてくれました。もー、感謝しきれません。本当に。そして、業界用語も飛び出す中、皆との会話をずーーっと通訳してくれたリーさん。本当に本当に本当に、どうもありがとう。 |